ひっつき虫

ひっつき虫、くっつき虫と呼んでいた人も多いかもしれない。子どもの頃空き地などの草むらで遊んでいると、いつの間にか服にくっついていた植物の種のことだ。色々な種類があるが、その中でも有名なのが「オナモミ」だ。そのオナモミ、絶滅危惧種に指定されているらしい。環境省が決定する絶滅危惧種には、「絶滅の危機に瀕している種=絶滅危惧種Ⅰ類」と「絶滅の危険が増大している種=絶滅危惧種Ⅱ類」の2つがある。オナモミはⅡ類として掲載されている。その背景には外来種のオオオナモミの存在があるという。環境省のホームページに掲載されている「要注意外来生物リスト」でオオオナモミに関しては、

・河川敷や牧草地などへ侵入するため、河原に固有な在来種や牧草への競合・駆逐の恐れがある。

・牧草地に侵入すると家畜に有毒であり、総苞の付着による羊毛の品質低下も問題になっている。

・侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。

とある。オオオナモミの実にはオナモミよりもずっと多くの棘が出ていて毛が少ないらしい。静岡県の富士市ではオオオナモミが増えた一方、オナモミはめったに見られなくなったそうだ。地区によっては既に絶滅してしまっているところもあるようだ。もしかしたらオナモミだと思っていたものは、実はオオオナモミだったのかもしれない…。